各メディアのひったくり報道をまとめた、ひったくり事件総集編です。

夕方の帰宅ラッシュで混雑する15日午後6時25分ごろ。
新宿署の調べでは、八木容疑者はJR新宿駅西口切符売り場で切符を買った主婦(69)の財布をひったくった疑い。
ひったくった財布には現金約2万2000円、カードなどが入っていた。
八木容疑者は、グレーのスーツ上下に白のワイシャツ、ノーネクタイ姿、現金約8000円を所持。
主婦は切符購入後、財布を左腕に下げたバッグに入れる寸前だった。
八木容疑者はすぐ、ひったくった財布を着ていたスーツの内ポケットに入れた。
主婦が「それ、私の財布!」と叫び八木容疑者のスーツのすそを引っ張った。
同容疑者は元レスラーならではの怪力であっさりと振り切った。
巨体を揺すって逃走した。騒ぎに気付いた男性会社員(41)ら3人が追い掛けた。
八木容疑者は途中の階段で財布を捨てた。
50メートル離れた営団地下鉄丸ノ内線の自動改札口を強引に突破したが乗降客が多すぎて走れなくなった。
追い続けていた3人が飛びつくようにして取り押さえた。
振り払って逃げようとしたが、営団職員も援軍に加わると八木容疑者は観念。
直後に駆け付けた新宿署員に窃盗の現行犯で逮捕された。

■各人の声

営団新宿駅職員「大きい人だったので、両腕を1人ずつ抱えるようにしてみんなで必死に捕まえた。
本気で暴れられたらみなすっ飛ばされていたかもしれません」
目撃した近くの店員「すごい勢い。1人では捕まえるのは無理だったと思う」
八木容疑者を取り押さえた男性会社員「体格がしっかりしていたので怖かったけど、
(周囲の人と)協力すれば何とかなると思った」
新宿署捜査関係者「庶民の期待に応える仕事のスポーツ界で育った人が、
犯罪行為に手を染めるなどあってはならないこと」
「被害者も『ひったくられた』と言ってるし、目撃者も多数いるのに。今後厳しく取り調べねばならない」
「元プロレスラーにしては動きは緩慢だった」
剛の供述「友人に会うため新宿に出てきた。財布が落ちていたので拾って渡そうとしただけ。プロレスは昨年夏に引退している」
藤波辰爾新日本プロレス社長
「情けなくて言葉がない。なぜ、昔、活躍したことを大事にしないのか。
みんなでプロレス界を押し上げていこうとしているときに、1人で信用を下げている。
藤波辰爾のライバル”と言われたら私だって気分が悪いですよ。
最近は連絡は取っていなかったけど、身辺のうわさはいろいろあったようですね」